2008/11/24

2008/11/24のダメ人間模様

「新蕎麦を堪能するばかりか新雪まで堪能(死ぬかと思った)」

キレのある味と口の中から鼻腔に抜ける芳醇な香り。
ツルっと喉を滑り落ち、気がつけば箸は止まらず。
いつも秋になると思いが馳せる。新蕎麦。
今年も11月になってからというもの常に頭からその事が離れず、
ようやく本日になって行く事が出来た。

栃木の山奥にあるその店はとても評判が良く、
時間帯を狙って行かなければ30分待ちは覚悟しなければならない。
天気は今ひとつだったが、おかげで交通量も減り、
かえってスムーズに移動が出来た。
狙いどおりの時間に到着。おぉ、客も疎らで好都合。

時待たずして運ばれて来る五合ほどの新蕎麦と辛めのつゆ。
ガッツリと食べごたえのある大きな野菜の天麸羅。
楽しみにしていた鴨汁は残念ながら売り切れ。
そこで暖かいキノコつけ汁を追加注文。これがまた美味。
日本人である事を賛じつつ、極上の新蕎麦を胃に流し込む。
友人と二人、都合一升の新蕎麦が半時と経たず消え失せる。

でっぷりと腹に仕込んだ蕎麦を消化するには、
静かにゆったりと寛げる椅子と暖かい珈琲が必要だ。
夜は静かに更けゆくが帰るにはまだ早い。
ひと山越えて群馬に赴き、美味しい珈琲を喫す事にした。

友人:「やっぱ雨だとクルマも疎らだね。」
オレ:「良い感じ。この山道入ってから一回もすれ違ってない。」
友人:「しかし雨足が強まって来たね。雨粒デカ!」
オレ:「あぁ、ハイビームにするとヘッドライトの光が反射するから。」
友人:「。。。雨、、、か?これ。。。」
オレ:「。。。と言うと?」
友人:「雪じゃね?」
オレ:「いやいやいや。今年は早いらしいがまだ11月だし。」
友人:「クルマの屋根に当たるカンカン言う雨音がしなくなったよ?」
オレ:「。。。あぁ確かに。カンカンでなく、サクサク言う感じ?」
友人:「にしてはバンバン降ってない?見た感じ。」
オレ:「そーねぇ。道もうっすら白ーく色づいてる気が。。。」

。。。ん?
。。。ん?
。。。ん?

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しばしの沈黙の後、突然後輪がズルっと滑り出す。
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友人&オレ:「雪だー!雪だこれーー!」


三十路越えした珍獣二匹、車内で大パニック。
これでもかというくらい「ヤッベー」連呼。大声出しまくり。

オレ:「ヤッベー!誰もこの道通ってねー!新雪てんこもり!」
友人:「タイヤは!?スノータイヤよな!?」
オレ:「んなわきゃねーぢゃん!夏タイヤ以外履いた事ねー!」
友人:「ヤッベーぢゃん!すべってんぢゃん!」
オレ:「ヤッベー!すっげー降ってるし!どんどん雪深くなってるし!」
友人:「群馬はあきらめろ!!どうせスパゲティなんか腹一杯で喰えねぇって!」
オレ:「いや、群馬のスパゲティはハンパ無く美味いんで別腹だが。」
友人:「別な所で冷静になってんじゃねぇ!早く引き返せ!」

急勾配の山道、ズルズルとクルマが滑べり落ちる恐怖、
そんな極限状態に耐えながら必死の思いで転回し、
来た道をひたすらゆっくり、ただひたすらゆっくり戻る。
ようやくたどり着いた街道沿い。
吸い寄せられる様に入ったモスバーガー。
薄い珈琲を震えながらすする。命ある事を実感しながら。

「栃木の山道さバカにすんでねぞ。」
明日、良い天気になりますように。

2008/11/05

2008/11/05のダメ人間模様


「ドライアイ体質かと思いきや、その全く逆(ここでもか)。」

バイクに乗るにはヘルメットをかぶらなければならない。
ヘルメットのシールドの大敵はくもりだと思う。
自分の場合、シールドの奥にさらにメガネも存在する。
シールドのくもりは走行中何とかなるが、
その奥のメガネのくもりは如何ともし難い。
どうしてもメガネが邪魔で仕方がないのだ。

そこでバイク納車と同時にハードコンタクトを購入。
だが、そのあまりの異物感と眼の乾きに閉口。
特にバイク乗車時などはたまったものではない。
コンタクトを装着した眼を見開いて大型扇風機に向かっているようなもの。
自宅の洗面所に片目を流してしまった時「これでやめられる」とホッとした。

しかし、メガネの無いすっきりとした開放感にも似たあの感覚は、
一度体験するとどうしても戻りたくなる。とても良いものだ。
なので装用感が軽いソフトコンタクト、
しかも手間要らずの一日使い捨てを試してみた。

「着けてる感じがしないの!」。。。ウソだ。
「すごい!一日中潤ってる!」。。。ウソだ。
「眼の健康にも良いんだよ!」。。。ウソだ。

なんだよ、この眼にベッタリと貼り着いている感。
なんだよ、この蒸発が見えるかのようなショショボ感。
なんだよ、ものもらいが多発するほど不健康ぢゃないか。

なのでバイクを降りた今でも、また暫くメガネ生活が続く。。。

が、折角挑戦したコンタクトでもあるし、あの開放感は代えがたい。
当時から考えればソフトコンタクトもだいぶ進化したようだ。
装用感がとてもよいと評判のなんたらモイストを試してみた。
そして、早速ものもらい再発。笑える。

DR:「。。。確かに、まぶた腫れてますね。」
オレ:「えぇ。ボクはコンタクトがダメな体質なんでしょか?」
DR:「良く診てみましょうね。」
オレ:「。。。どんなもんでしょう?」
DR:「。。。なるほど、マイボーム腺機能過多ですね。」
オレ:「。。。マイボール?なんですと?」
DR:「端的に言うとあなたの眼は潤いまくってます。脂で。」
オレ:「あぶらっすか??」
DR:「脂は誰の眼にもあって、瞳を乾燥から守っているんですよ。ですが、」
オレ:「ですが??」
DR:「あなたの場合、普通のヒトより脂出まくってます。」
オレ:「それじゃぁ何でこんな目に??(眼だけに)」
DR:「コンタクトがあると脂が循環せず目玉の上に滞留するんです。」
オレ:「はぁ。」
DR:「その滞留する大量の脂の上に小さなゴミが貼り着いてしまうんですね。」
オレ:「へぇ。(大量って言うなよ)」
DR:「裸眼なら循環して流れていくが、大量の脂で貼り着いたままになり、」
オレ:「。。。(だから大量って言うなや)」
DR:「まぶたが炎症を起こしてしまうわけですね。大量の脂のせいで。」
オレ:「。。。」
DR:「どうしました?」
オレ:「。。。あぁいや、それってどうにかなるもんなんですか?」
DR:「頑張って痩せる事ですね。」

--血の叫び、ここから--

うぉー!
ここでもかぁー!
ここでもかぁー!
うをー!

--血の叫び、ここまで--

明日、眼の上の痛痒さと腫れが少しでも治まっていますように。

追伸1:
「ものもらい」を関西では「めばちこ」と言うのを西の同期に教わった。
「鳥肌」を「さぶいぼ」と言うのを知った時以上に新鮮だった。

追伸2:
先週ここを参考にビルドした Enlightenment DR17 が意外に軽くてイイ調子。
日本語表示がトーフ状態で怪しい箇所もあるが、
メインのウィンドウマネージャとしての使用には問題無さげ。
しかし何故か Eterm の背景が透過しないのが笑える。E なのに。