2005/12/09

哀悼の意

200人近くはいただろうか。
通夜にはおびただしい数の参列者が焼香を待っていた。
こんなにも多くの人々に慕われていたのか。彼の人徳だろうか。

彼の遺影を、そして献花台に備えてあった彼の愛用のギターを目にし、
彼が亡くなったのだとようやく理解し、同時にいたたまれなくなった。

参列者があまりにも多いためか、ご遺族は通夜会場の外で挨拶をされていた。
生前彼のご家族に面識は無いが、一言「残念です」と言わずにはいられなかった。

引物に彼の最期を綴った父上の筆による手紙が添えてあった。
自責の念、病院の対応への怒りが静かに漂う。
読んでさらにいたたまれなくなった。
あいつ、来年から警察官になるはずだったのか。

焼香に参列した友人とささやかに献盃する。
久々に顔を合わせ、募る話も多々あった。
だが、この場にあいつもいたらという思いがよぎっては消える。

今、あいつの笑っている顔しか思い浮かばない。

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