2006/08/20

8/19の肉体改造

本日の肉体改造

運動時間:65分20秒
走行距離:30.73km
消費カロリー量:700kcal
BGM:Autumn / George Winston


UDON という映画が来週公開となる。当然見る。
「踊る大捜査線」チームが手掛けるというだけでも十分。
讃岐うどんの本場香川を舞台にした UDON に纏わる話というだけでも十分。
正直どの様なストーリーなのかは分らないが、
何といっても予告編で喰ってるうどんが本当に美味そうだ。
眠気と闘いながら走り続けた讃岐うどんキャノンボールを思い出す。
今ここにその軌跡を記す事とする。


金曜日22時。期待と不安を胸にガス満タンにて満を待して出発。

東名高速浜松付近。強引な割り込み、時速 70km で2車線封鎖、
まさにやりたい放題の大型トラックに閉口。引き返そうか真剣に悩む。

中国道。こんどはなにわナンバーのタクシーのマナーの悪さに閉口。
ここで引き返すわけにはいかないので気合いと根性で乗り切る。

土曜日5時前。うっすらと明るくなる空の下明石大橋を渡る。
自分以外にクルマはいない。アクセルベタ踏み。
うどんは。。。ぁいや、香川はもうすぐだ。

土曜日6時20分。一軒目味見亭到着。
讃岐うどんキャノンボールの記念すべき一杯目。
人気メニューのぶっかけうどん(小)を食す。
氷水で締めたうどんのカッチリそしてモチモチとした歯ごたえ。
今まで経験した事の無いツルっとした喉越しの良さ。
これは一体何なのだろう? 美味い!
もう一杯行きたい所をぐっと堪えて次の店へ。

二軒目手打ちうどん一屋到着。
開店15分前に着いてしまったが、もう営業しているようだ。
だだっ広い駐車場のド真ん中にクルマを停め店内へ。
ここでも人気メニューをチョイス。かけうどん(小)を頂く。
開店直後であったため打ちたて茹でたてのうどんを食す事が出来た。
粉の甘さがわかるうどんて凄いな。こんなの初めて食べた。
濃厚なだしの香りに後ろ髪を引かれつつ次の店へ。

ここからが本命讃岐うどん王道五軒コース。
王道の店はほとんどが昼過ぎには閉まってしまう。
よって本命を確実に押えるためこのタイミングで一気に回る。

三軒目なかむらうどん到着。
「ご主人、ネギは?」「裏の畑から抜いてこい。。。」
この伝説は看板も無く幻と言われるこの店の初代ご主人が作ったと言われる。
住所は分っているのでナビまかせで行ってみたが、案の定見つけられず。
クルマが停められそうなスペースを見つけたので地図を再確認する。
すると、すぐそばの床屋さんのご主人がツカツカとやって来た。
「うどん屋やろ? ここの道を曲がってな、その先を。。。」
怒られるのかと思いきや親切に道を教えてくれた。
こうやって路頭に迷う県外ナンバーのクルマが後を絶たないそうだ。
おかげで何とか見つける事が出来た。しかし開店9時の90分前に着いてしまった。
時間潰しがてらお礼がてら先程の床屋さんで散髪してもらう。
思いがけず地元のヒトとの交流が出来て良かった。
待ちに待ったかけうどん(小)はいりこの香り高い美味であった。

事前にわかっていた事だが、本場讃岐のかけうどんは2種類ある。
茹で釜から揚げたばかりの熱いうどんに熱いだしをかけた「熱いかけ」。
釜から揚げたうどんを冷水で締めた後熱いだしをかけた「冷たいかけ」。
一屋で熱いかけを食べたのでなかむらでは冷たいかけを食べたかったのだが、
「熱いの?冷たいの?」と聞かれ、だしの事だと思い「熱いの」と答えてしまった。
この店はうどん本体が熱いのか冷たいのかを選ぶだけだった。
そこに熱いだしをかけるか冷たいつけ汁をかけるかは自由であり、
その作業自体も自分で行う。これぞセルフである。
手渡されたどんぶりにはアツアツのうどんが盛られていた。orz

四軒目山越到着。
店付近には丁寧に看板が掲げられており迷わず到着。
店近くの大駐車スペースは開店間も無いというのにどこも満車に近い。
二人の誘導員が無線で交信しながら汗だくで出入りをさばいている。
この二人の無線のやりとりが漫才の様で物凄く面白かった。
案の定かなりの行列を成していたが回転が良いためすぐに入店出来た。
食べなければ後悔すると言われる釜揚げ卵うどん(通称かまたま)を食す。
王者の店と言われる由縁はこれかと思わせる味。めさめさ美味い!
予想を遥かに上回る味に感動しつつ次の店へ。

次の店への道程は思いがけず極上のワインディングロード。
このキャノンボールは装着したビルシュタインサスの慣らしも兼ねている。
願ったり叶ったりのシチュエーションにまず感動する。
ほとんどロールする事無くスルリスルリとコーナーを駆け抜ける。
それでいながらピョンピョンと跳ねる事無くしっかりとした接地感。
ビルシュタインサスのスタビリティの高さにさらに感動する。
町を抜ければすぐにワインディングが広がる四国。
ちょっと走れば極上のうどんが食べられる四国。
よいな。住みたいな。四国。

五軒目谷川米穀店到着。
ここも開店前に到着してしまい、炎天下でかなりの時間待つ事になった。
文字通り店のそばを谷川が流れ、水の音が涼しげだ。だが物凄く暑い。
仰ぐものも無く帽子も無く、このまま熱中症になるのではという所で開店。
ホントに美味いのか?と話を聞く度に思ってしまうしょうゆうどんを食す。
冷たいうどんにネギ、唐辛子、すだち、醤油をかけてかき混ぜる。
うん。。。食べられる。どちらかと言えば美味いものだ。
うどん自体が美味でなければこうはならないだろうけど。
だが、もう一回行くかと言われれば「誘われれば」と答えるだろう。
有名になって態度が突然素人NG風タカビーになった様な店員の応対にヘコみつつ次へ。

六軒目長田うどん到着。
前の店の事もあり「初めてなのですが注文方法を教えて下さい」と謙虚な姿勢で。
するとおかみさんが懇切丁寧に教えてくれた。ぅぅ。。。優しいな。
釜揚げ(小)を注文し、教えのとおりしょうがとつけだしを用意して待つ。
出て来たうっすらと黄金色の釜揚げうどんは太めでアツアツ。
しょうがとネギを効かせたつけだしに潜らせツルっと頂く。
美味い。。。喉越しと粉の味、そしてそれらとつけだしとの相性が絶妙。
ここの釜揚げを食べずして釜揚げを語るなかれと言わしめる味を堪能した。
つけだしまでキッチリ飲み干し、塩分過多を心配しつつ次の店へ。

七軒目山内うどん到着。
山の中にポツンと存在する、本命王道コース最後の店。
今まで我慢していたてんぷらをここで解禁。
注文の仕方が悪く食べられずにいた「冷たいかけ」をここで食す。
ここの「冷たいかけ」は「ひやあつ」と言うのだそうだ。
「ひやひやのうどんにあついだしをかけたもの」という事だろう。
ひやあつ(小)にてんぷら数点を盆にのせ勘定を払う。
500円玉でおつりが来たよ。なのにうどんはめさめさ美味いよ。
思わずすかさずもう一玉おかわりしてしまいましたさえぇえぇ。
お店のヒトから「足りなかった?」とやんわりツッコミ入りましたさえぇえぇ。

王道五軒を回り切った所で睡魔に襲われる。
前日から睡眠を取る事無く走り回り、腹もふくれた事もあるのだろう。
このタイミングで仮眠を取れる施設は事前にキッチリ押えてある。
ホテルや旅館ではない。なぜならここはあくまでも「仮眠」であるから。
「キャノンボール夜の部」が控えておりますものではーい。

4時間程仮眠を取り、風呂に入ってさっぱりした所で八軒目いろり屋到着。
今までの店は讃岐うどんの王道、スタンダードを巡って来たが、
ここでは毛色の変わった煮込み、人気メニューの打ち込みうどんを食す。
いろりの前で今か今かと待つ事30分。グツグツと音のする鉄鍋が到着。
ほっこりと火の通った大きめの野菜、煮込まれてもコシが失われないうどん。
なんて美味い煮込みうどんなのだろう。そして、なんて優しい味なのだろう。
その味に思いがけず和んでしまい、なかなか席を立つ事が出来なかった。
和んだ体を奮い起こし、全身に若干の疲れを感じつつ最後の店へ。

九軒目黒田屋到着。
朝5時までやっているファミレス風の店。
営業時間の長さと、肩肘張らずに食事が出来そうという理由で、
キャノンボール締めの店としてここを選んだ。
いかにも地元という感じのヒトがおでんをつついている。
スタンダードなてんぷらうどんを注文。
ファミレス風という事で味は期待していなかったが、
どうしてどうして今までの店に負けない堂々とした味ではないか。
思わずぶっかけうどんも追加してあっと言う間に食べてしまった。

土曜日23時。高松インター突入。
行きに明石大橋を通ったので帰りは遠回りだが瀬戸大橋を渡ってみた。
土曜日の夜中、日曜日の早い時間という事でクルマもまばら。
良いペースで最後まで走る事が出来た。当然睡魔は私の横に常にいたが。

日曜日7時30分。自宅に到着。
到着と同時に泥のように駄眠を貪った事は言うまでもない。

こうして讃岐うどんキャノンボールは11玉という輝かしい記録を残して幕を閉じた。
これが減量中の人間のやる事か。「愚の骨頂」とは全くもってこの事である。
だが「水曜どうでしょう」にも通じるこういう大真面目にバカをやるノリ、
「愚の骨頂」をたった一人で大真面目にやり切るノリは決して嫌いではない。

讃岐うどんキャノンボールを計画するにあたり参考としたサイトは以下。
讃岐うどん遍路
はじめてのさぬきうどん
レンタカーで讃岐うどんの食べ歩きはいかがですか?

3 Comments:

Blogger sempreff said...

あ〜、なんだな、アレだな、あれ。ずばり言うと

喰いすぎだよ…(笑)

月曜日, 8月 21, 2006 1:23:00 午前  
Anonymous 匿名 said...

あなたの記憶力に脱帽。

月曜日, 8月 21, 2006 11:45:00 午後  
Blogger kazufuruk said...

sempreff> あ~、なんだな、アレだな、あれ。ずばり言うと

はい。自分でも喰いすぎだと思いましたァハハハハ。
ですが一玉一玉が小さいのと、
恐ろしく喉越しが良いので喰えてしまうのですね。

トミ> あなたの記憶力に脱帽。

あー、それ、たまに言われるんだよね。
今回も別にメモとか写真とか撮って来たわけじゃないんだけど、
どの店で何頼んでどんな味だったかとか全部覚えてるんだよね。
また行きてぇな。名店「がもう」には行けなかったしね。。。

月曜日, 8月 28, 2006 12:55:00 午前  

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